DECENCY Volume.7

少年犯罪とメディア

〜完成〜 

2001年度浅野健一ゼミ4回生共同研究論文集が、3月20日ついに完成した。
 「少年犯罪とメディア」を共同研究テーマとして、2年間研究を積み重ねてきた。犯人探しの報道に始まり、被害者・被疑者とその周辺にさらなる負担を与えるメディアの取材、報道があった。また少年法第61条を公然と破る人権無視報道が相次いだ。少年犯罪の何をメディアは伝えるべきなのか、犯罪報道とは何か、センセーショナルな繰り広げられた少年犯罪報道に疑問を投げかける人々の声がこの一冊に凝縮されている。
 特にジャーナリストを志望する方、メディア関係者にはぜひお薦めしたい。西鉄バス乗っ取り事件の被害者山口由美子さん、塚本達子さんの夫・塚本平さんが語るマスメディアの実体、「新潮45」裁判の弁護団代表を務める木村哲也さん、法学者葛野尋之さん、そしてジャーナリスト辺見庸さん、坂上香さん、山口正紀さんら深い洞察力を持った方々へのインタビューなど濃い内容となっている。
 今や、メディアでの少年犯罪の扱いは小さくなった。しかし、今も罪を犯してしまう境遇に追い込まれていく少年たちは確かに存在する。
 少年法についてもう一度考えてみたい方、少年法61条に興味がある方、犯罪報道の存在意義を問う方はもちろん、ひとりでも多くの方に御一読いただきたいと思う。本書が“考える”きっかけになればと願っている。

『DECENCY Volume.7』〜少年犯罪とメディア〜
定価一冊1000円(送料別途・印刷・製本代のみ)
B5版、全224ページ。

定価1冊(印刷代実費)1000円+郵送費がかかります。
郵送費 1冊340円  2冊450円 
3冊520円  4冊590円 
       (5冊以上は宅急便になります)

目次の頁へ