2004年3月15日

4月1日、同志社大学・メディア学専攻に入学するみなさんへ

 メディア学専攻教授 浅野健一

 

4月にメディア学専攻に入学するみなさん、おめでとうございます。
入学式の日にお会いしますが、ひとまず先にお祝いを申し上げます。
 
 みなさんの入学と同時の2004年4月1日から、新聞学専攻はメディア学専攻と名称を変更します。05年4月1日からは、社会学部メディア学科になります。現在の文学部社会学科と文学部文化学科教育学専攻が一緒になって社会学部に再編されるのです。
 社会学部は政策学部と共に、今出川校地の新町キャンパスに新校舎をつくります。メディア学科の教員は8人体制になります。
 みなさんはメディア学専攻としての第一期生になります。
 米英によるイラクへの武力攻撃・占領が続き、それに抵抗する人々の反攻が絶えません。自衛隊のイラク派兵について、国論は大きく分裂したままです。経済不況は深刻で、大学生の就職率がまた低下し、自殺者が年間1万5000人を超えています。こういう時代に、ジャーナリズムはどうあるべきかを皆さんと共に考えていきたいと思います。
 メディア学専攻に入学する皆さんの多くは、将来、マスメディアで仕事をすることを夢見ていると思います。フリーの表現者を目指す人もいるでしょう。大学院進学や、その他の仕事に就くことを考えている人もいるかもしれません。
 4年前に入学した私のゼミの9期生は、報道される側の人たち、メディアの人々、識者らから聞き取り調査を重ねたうえで、いい提言をまとめました。学生たちのメディア改革提言です。
 ジャーナリズムの重要性が今ほど高まっているときはないでしょう。情報産業ではない、人民のためのジャーナリズムを創出するための同志になってください。
 同志社大学は創立者、新島襄の思想を根底にした学園です。建学精神がいまも生きている大学です。同志社精神を受け継いだ上で、みなさんで新たな伝統をつくってください。
 4年間、どうぞ楽しく、有意義にすごしてください。






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