京都・当番弁護士を支える市民の会5周年記念シンポジウム・総会
「裁判官はワイドショーを見ないの? ―刑事裁判と犯罪報道―」
(共催:京都弁護士会)

被疑者弁護に対する公的扶助や裁判員制度の導入をめぐり、刑事司法制度の改革論議が大詰めに差し掛かっています。また長崎事件を契機に、ふたたび加熱する犯罪報道の問題が注目を集めています。現実には捜査から公判、行為者の社会復帰や犯罪被害者への配慮さらには刑事立法政策に至るまで、刑事司法のあらゆる段階でマスメディアの影響はますます大きくなっています。
これまで私たちは職業裁判官の独立と中立を守れば、公正な裁判が保証されるという建前を信じてきました。しかし最近の法廷を見ると、被害者の遺影持込みが認められたり、被告人が土下座をして許しを請うような場面に遭遇することがあります。世間の耳目を慫慂させるようないわゆる「重大事件」では、裁判官や検察官がマスメディアを意識しているのではないかと思わざるをえない発言も目立ちます。そこで今回のシンポジウムでは、刑事裁判に対する犯罪報道の影響を正面から取り上げてみようと思います。題して「裁判官は、ワイドショーを見ないの?」です。
● 講師・パネリスト
浅野健一(同志社大学教授。元共同通信記者。「犯罪報道の犯罪」著者)
寺崎一雄(テレビ西日本取締役。元西日本新聞編集局社会部長)
豊田泰史(弁護士(和歌山弁護士会)。和歌山カレー事件弁護団員)
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日 時 2003年10月25日(土)午後1時30分開場 午後2時開会
(閉会4時30分頃予定)
● 場
所 京都弁護士会 地階大ホール
★★★ 入 場 無 料・自由・先着150名 ★★★
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