浅野ゼミが総力をあげてつくったGENJINブックレット、同志社大学浅野健一ゼミ編『イラク日本人拘束事件と「自己責任」報道』(現代人文社、120頁、本体価格1100円)が2月初旬に刊行されました。全国の書店で販売されています。

ゼミが主催した今井紀明さん講演会の記録をはじめ、海外メディアが日本のメディアと政治家による被害者バッシングをどう伝えたかの記録が載っています。

ゼミが出すブックレットは3冊目になります。

以下は本のデータです。


         イラク日本人拘束事件と「自己責任」報道
             海外メディアは日本人拘束事件をどう伝えたか
                         同志社大学浅野健一ゼミ編


A5判・120頁
定価1155円(税込)
SBN4-87798-235-3 C0036


 

 日本の企業メディアの「自己責任」論を問う。

 
 日本の企業メディアは、2004年4月におきた「イラク日本人拉致事件」被害者に「自己責任」を追及し、事件の本質を見失わせた。さらに、2005年10月の香田証生さん殺害事件でも日本の企業メディアの対応は同様であった。「イラク日本人拉致事件」に対する海外メディアと日本メディアを比較検討する。


 CONTENTS

 ●第1部

 僕が伝えたいこと――恐怖を感じた「自作自演」「自己責任」報道の嵐 今井紀明

 ●第2部 パネルディスカッション
 「自己責任」論とジャーナリズムを考える
  ダグラス・ラミス×ブライアン・コバート×森 吉弘×浅野健一

 ●検証

 イラク日本人拘束事件と「自己責任」論をめぐる報道姿勢――
            海外メディアと日本メディアの比較検討

 ●検証

 香田証生さん殺害事件報道――イラクでの拘束事件で初の犠牲者 

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(株)現代人文社 編集部
 東京都新宿区信濃町20 佐藤ビル201(〒160-0016)
 電話.03-5379-0307 FAX.03-5379-5388
 
http://www.genjin.jp


2005年2月3日
お知らせ

ゼミのブックレット出版

イラクで犠牲になった香田さんの家族に聞く

 
 ▽イラクで犠牲になった香田さんの家族に聞く

週刊金曜日1月28日号に香田証生さんのご両親のインタビュー記事(3ページ)を書きました。また、2月8日ごろに発売になる「創」3月号にも、メディアの取材の問題を中心に8ページ書きました。

ぜひ両誌を書店でお買い求めください。

事件の後、ご家族が社会へ発信するのは初めてです。「世間」からあれだけの非難・攻撃と、メディアから報道被害を受けていましたから、3カ月以上たった今でも、ご家族は大変です。

両誌ともとても丁寧な編集をしてくれました。香田さんのイラク入国が「軽率」でも「無謀」だという一部政治家・メディアの指摘が、いかに不適切なものかが、分かると思います。香田さんは目的を持ってイラクへ行き、自衛隊の多国籍軍参戦という国の政策の犠牲になったのだと私は考えています。

両詩の記事をお読みになった感想をぜひ、両誌編集部に送ってください。

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