社会学会公開講演会のお知らせ

原田正治さん 公開講演会

 「死刑廃止フォーラムinなごや」で活動している原田正治さんの公開講演会を12月3日(土)、社会学会主催で開催します。

 原田さんは、昨年ポプラ社から『弟を殺した彼と、僕』という本を出版しています。この本は、人が人を殺める、そして人が人を罰することの意味について、あらためて考えさせられる内容となっています。さらに、置き去りにされがちな被害者遺族の本当の意味での救済という点についても、一石を投じています。

 犯罪被害者の問題や死刑の問題が社会問題になっている現在、多くの学生、教職員に来ていただきたいと思います。一般の方にも参加を呼びかけます。
 
 『私刑廃止に向けて 代替制の提唱』を5月に出版した菊田幸一・明治大学名誉教授が原田さんの問題提起について解説してくれます。
事前連絡・予約は必要ありませんので、直接、会場の教室に起こしください。どなたでも自由にご聴講できます。


講師:原田正治さん(『弟を殺した彼と、僕』著者)
演題:「犯罪被害者の真の救済と私たち」
解説:菊田幸一・明治大学名誉教授
日時:12月3日(土)午後1:30〜4:00
場所:弘風館35号教室(K−35、今出川キャンパス、京都市営地下鉄今出川駅下車すぐ)
主催:同志社大学社会学会
連絡先:社会学部研究室事務室
電話 075−251−3441 ファクス 075−251−3066




【原田正治さんプロフィール】

1947年、愛知県知多半島で生まれる。
1983年、末弟を「半田保険金殺人事件」で亡くし、加害者である長谷川敏彦への憎悪の日々を送る。
事件後10年目、長谷川死刑囚と、被害者遺族として異例の面会に臨む。
以後、彼の死刑停止および彼との面会継続を求める活動を開始。
現在は、死刑制度に深い関心を寄せながら、犯罪被害者の救済支援および確定死刑囚との面会の自由を主張し、講演活動などを行っている。
2004年8月に『弟を殺した彼と、僕』(ポプラ社)を出版。
著書「弟を殺した彼と僕


【菊田幸一名誉教授プロフィール】

1934年滋賀県に生まれる。
明治大学大学院博士課程修了。法学博士。
法務省法務総合研究所研究官を経て、1975年明治大学教授(犯罪学)。
現在、明治大学大学院法学研究科委員長、全国犯罪・非行協議会会長、死刑執行停止連絡会議代表、監獄人権センター副会長、東京犯罪被害者支援センター事務局長。
〈著書〉『犯罪学』(成文堂)、『少年法概説』(有斐閣)、『死刑廃止を考える』岩波書店、『いま、なぜ死刑廃止か』(丸善ライブラリー)、『新版・死刑』(明石書店)、『受刑者の法的権利』(三省堂)、『日本の刑務所』(岩波新書)、『私刑廃止に向けて 代替制の提唱』など多数。 
著書「犯罪学」
著書「少年法概説」



      

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