Asano Seminar:Doshisha University
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講演会案内
河野義行氏講演会

報道被害者から見るメディア
〜サリン事件から13年〜
 
 1994年6月27日に死者7名、重軽傷者144名をだすこととなった松本サリン事件が発生した。この事件の第一報者であった河野義行氏は長野県警の不当捜査とマスコミ各社の報道により犯人扱いをされ、様々な被害を受けた。

 事件からちょうど13年目と6月27日午前、同志社大学の学際科目「マスメディアの現場」(浅野健一担当の1回目)の講義に河野氏を迎えることができた。今日の犯罪報道の現状や問題点、09年からの裁判員制度導入を控え、人権とメディアの在り方など報道被害者からの視点で語っていただく。メディア学を専攻する人はもちろんのこと、メディアに接するすべての人にとって、報道への知識を深めるきっかけとなるであろう。


日時:6月27日(水)10:45〜12:15
場所:同志社大学今出川校地・明徳館21教室(M21)
 河野義行(こうの よしゆき)さんの略歴

 1950年愛知県生まれ、名城大学理工学部卒。1976年長野県松本市に転居。1994年6月「松本サリン事件」に遭遇。自宅付近からサリンが発生し、第一通報者だったことから、長野県警の家宅捜索をうけ、マスコミからも容疑者扱いされる。身の潔白の証明と名誉回復のため95年3月3日、日本弁護士連合会の人権擁護委員会に人権救済を申し立て、地元新聞社に対して民事訴訟を起こす。
 同年3月20日「地下鉄サリン事件」が発生。結果的に無実が証明され、長野県警本部、国家公安委員長、マスコミ各社が相次ぎ謝罪。
 02年から05年まで長野県公安委員。犯罪被害者支援のNPOリカバリー・サポートセンター理事、第二東京弁護士会市民会議委員。
 著書に『「疑惑」は晴れようとも』(文春文庫)。『妻よ!』(潮出版社)、『松本サリン事件』(近代文芸社)、『松本サリン事件報道の罪と罰』(浅野健一共著、新風社文庫)などがある。
 河野さんが事件後、最初に公の場で講演したのは1995年の同志社大学浅野ゼミ主催の集会が初めてだった。これまでにも何回か同志社で講演している。

掲載日:2007年6月22日
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