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みなさんへ
09年1月のごあいさつとイベント紹介
2009年1月22日 |
浅野健一からみなさんへ
新しい年2009年も3週間が終わりました。いかがお過ごしでしょうか。
私は昨年7月に義父を亡くし喪中のため、新年のご挨拶を控えさせていただいておりました。
昨年12月24日に院の修士論文仮提出、学部の卒業論文提出がありました。今年1月20日修士論文の提出がありました。
4回生ゼミは12月19日は最高裁の会議室で、最高裁事務総局刑事局の平木正洋・統括参事館(犯罪報道改革提言)に3時間もインタビューできました。12月26日は広島拘置所で光市事件被告人の元少年と初めて面会しました。両方ともゼミの学生たちと一緒でした。
12月には大西広京大教授を招いての「長野五輪聖火リレーとメディア」、ヘルシンキ大学のコルナック講師の「ジェンダーとメディア」、土屋礼子・大阪市大教授の「米国宣伝ビラ」のシンポ、講演会があり、それぞれ多くの人たちが参加してくれました。
「犯罪報道の犯罪」がすべて絶版になったので、裁判員制度に向けて書き下ろしを入れて、4月に新・新版の『裁判員裁判と「犯罪報道の犯罪」』(仮題)を京都の昭和堂から出版します。富山と鹿児島の冤罪事件を取り上げた本も現代人文社から出します。
共同通信から大学へ移って間もなく15年になります。同志社において“アサノ・スクール・オブ・ジャーナリズム”が確実に育っています。留学生も多く、国際的です。
博士課程後期に学ぶ韓国人留学生の李其珍(リ・キジン)さん=韓国のサンミョン(祥明)大学講師=が3月に博士論文を提出します
李其珍さんは昨年11月に東京の「権力を笑いとばそう!*風刺漫画ワークショップ」で講演しました。風刺漫画家の壱花花さん(女性)がHPに上げています。
http://18787.main.jp/kouza/kouza-report/kouza-report.html
李さんと院同期の森類臣(ともおみ)さんは韓国のヨンセ大学大学院博士課程への留学を終えて2月に帰国し、4月から同志社大学社会学部嘱託講師になります。「外国書講読(英語)」を担当します。森さんは韓国の市民が作った新聞「ハンギョレ」で博士論文を書いています。
修士2年のドリスさん(ベルギー)、スヒさん(韓国)も修士論文の提出を終えました。「イラク派兵と日本メディア」「韓国記者クラブの廃止」。二人ともレベルの高いいい論文を書いています。
浅野ゼミ4回生(14期生)は「表現(報道)の自由と法規制」をテーマに研究しています。14期生から新聞記者、テレビ制作ディレクターが4月に誕生します。
4回生は卒論を提出、「DECENCY」14号の制作作業に入っています。
2・3回生は裁判員裁判と報道」を共同研究しています。
1回生は西山太吉・元毎日新聞記者の沖縄密約報道について共同研究しています。
最近の浅野ゼミには、新聞、テレビ、雑誌などの報道関係の仕事を目指す学生たちが多いのは心強い限りです。研究者を目指す人もいます。
学部1年生から院生までのゼミメンバーの活躍ぶりはゼミのHPをご覧ください。
大学に来てからずっとですが、院生、学生たちから元気、新たな発想、刺激を受けています。
昨年4月から08年度の社会学部の教務主任(国際担当)を務めています。3月末で任務を終えます。
1回生が中心になって準備した「沖縄密約とメディア」が1月15日に開かれました。
密約取材の際の国家公務員法違反の容疑で逮捕、起訴された西山太吉記者と、西山氏の国賠訴訟の代理人を務めた藤森克美弁護士(静岡弁護士会)を招いて、「真のジャーナリズム」とは何かを考えました。
主催は同志社大学社会学会・メディア学科で、約80人が参加しました。
1月19日、立教大学池袋キャンパスで、同志社大学社会学部メディア学科・浅野健一ゼミは文部科学省「教育GP」支援によって、立教大学社会学部メディア社会学科・服部孝章ゼミとの討論会を行いました。
討論会は午後1時より、立教大学池袋キャンパスX10号館X308教室で行われ、浅野ゼミからの参加者は17名、服部ゼミからの参加者は33名で、合計50名の学生が熱心に約4時間、意見を交換しました。
社会学部のHPにGPホームページがアップされています。
http://ssgp.doshisha.ac.jp/
1月21日、鹿児島大学法学会第2回講演会で『報道被害と冤罪の構図を撃つー志布志事件を中心に』をテーマに講演しました。
大阪高裁(第9民事部)で進んでいる文春裁判は2月13日(金)午前11時からの口頭弁論で結審します。大阪高裁別館72号法廷です。
高裁の第4回口頭弁論は昨年12月2日(火)午後1時半から開かれ、「市民メディア」を提唱する津田正夫・立命館大学産業社会学部教授(元NHKディレクター)が、文春側の証人として出廷しました。津田氏は約2時間の証言で、自分で目撃したり体験したことは一切ないと断言しながら、文春記事を真実と証言。「浅野さんはいつも嘘を書く。私もやられた」などと私を非難し、敵意をむき出しにしました。津田教授は、私がハラスメント加害者であるという言説を、04年以降私の同僚教授らから得て、「同志社の学生・教職員、メディア関係者、共同の記者やOB、(報道に関す)市民運動の関係者ら」の「何十人」に言いふらしていたことを認めました。
立命館大学の教職員に課せられた守秘義務に違反するだけでなく、多くの偽証を交えて私の名誉を棄損し、侮辱しました。
私と弁護団は、最終の準備書面を出して、全面勝利を目指します。ご支援ください。支援会のHPに最新の経過も出ています。
http://www.support-asano.net/
今年は裁判員制度が5月にスタートします。日本にメディア責任制度を設立するために最も重要な年です。1984年以来の活動の総決算です。がんばります。
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09年1月下旬以降の浅野ゼミ関係のイベントのご案内です。
*西谷さん&浅野講演会
西谷文和さん(ジャーナリスト、イラクの子どもを救う会代表)が私と一緒の講演会を企画してくれました。ぜひ来てください。西谷さんからの案内文です。
[「戦争報道の裏側を語る」と題して、以下の学習会を企画いたしました。
講師は「戦争報道の犯罪」「メディア狂乱」など多数の著書がある、同志社大学教授で元共同通信記者の、浅野健一氏と、私のコラボです。
私からはイラク戦争の実態と、そうした報道がなぜ少ないのか、という問題提起を行います。
そして浅野先生からは、長年のメディア研究について、語っていただこうと思っています。
「戦争で一番最初に犠牲になるのは――真実」であることは、今後も肝に銘じていかねばなりません。
とき: 2009年1月22日(木)午後6時半より
ところ: 大阪ドーンセンター 5階特別会議室 (橋本知事が廃止をたくらんだことで有名になった会館です)
入場無料
西谷文和さん(イラクの子どもを救う会・ジャーナリスト)のプロフィール
1960年生まれ。85年から吹田市役所に勤務し、05年に退職。在職中から、コソボやア
フガンなどでアメリカの空爆などの現状を取材。
イラクへは9回入国にチャレンジし、7回入国に成功。湾岸戦争、そして今回のイラク
戦争で、大量に使用された劣化ウラン弾によるものと思われる被害の実体を取材。06年度「平和協同ジャーナリスト基金大賞」を受賞。
現在、08年10月の9回目のイラク取材から帰国したばかり。戦争被害を映像に収め、
テレビ朝日「報道ステーション」や朝日放送「ムーブ!」、TBSテレビ「イブニング
ニュース」などで放映。戦争の悲惨さを伝えている。
〔イラクの子どもを救う会HP〕http://www.nowiraq.com/]
*河野義行さん講演会
松本サリン事件の被害者、河野義行さんが7月1日(予定)、本学教員3人と元KBS京都の土田弘氏でリレー講義している学際科目「マスメディアの現場」(春学期、科目責任者・渡辺武達教授=社会学部メディア学科提供)でゲスト講義します。
松本サリン事件から15年の節目になる時に、人権を守る事件事故報道のあり方について、話ししもらいます。
2009年7月1日(水)午前10時45分から12時15分
同志社大学今出川校地、明徳館21番教室(M21)
一般市民の聴講者OK
*DAYS JAPAN編集長の広河隆一さん講演と写真展
広河隆一さん・スライド上映&講演会
2009年10月28日(水)午後6時半~
寒梅館ハーディホール
寒梅館フォトギャラリーで10月17日(土)~31日(土)
「DAYS JAPAN」5周年記念企画。学生たちが主催予定。
した。
「DAYS から視る日々」
http://daysjapanblog.seesaa.net/
携帯サイトURL:http://www.daysjapan.net/m/
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最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
浅野健一
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掲載日:2009年1月25日 |
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