戦争被害とはなんだろうか。
戦死、戦傷など外見に見えるものだけが被害なのではない。
戦地から帰ってきた兵士は、見えない心の傷を負っている。
「人を殺す」ことに当然のように持っていた「ためらい」が、
いつしか「慣れ」に侵されていく。
自ら犯した罪を、真正面から受け止めることができない者もいる。
精神科医でもある野田氏が、戦争被害の実情について語る。
講師略歴========================================================
野田正彰(のだ・まさあき)氏 1944年、高知県生まれ。北海道大学医学部卒業。長浜赤十字病院精神科部長、神戸市外国語大学教授などを経て、2004年より関西学院大学教授。専攻は比較文化精神医学。主な著書に『戦争と罪責』(岩波書店1998)、『陳真-戦争と平和の旅路』(岩波書店2004)、対談・野田正彰x浅野健一『日本のマスメディアと私たち』(晃洋書房2005)。『子どもが見ている背中』(岩波書店2006)、『虜囚の記憶』(みすず書房2009)など。
=================================================================
お問合せ先:同志社大学社会学部事務室
〒602-8580 京都市上京区今出川通烏丸東入
TEL:075-251-3411 FAX: 075-251-3031
|