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DECENCY16号完成
浅野ゼミ16期生からのお知らせ
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この度、浅野健一ゼミ16期生が、多くの人たちの力をお借りして、「DECENCY16号」(全308ページ)を完成させることができました。
16期生が2年間取り組んだ共同研究テーマは「日本のマスメディアによる『北朝鮮』報道―2009年4月ロケット発射報道を中心に―」でした。2009年4月5日に朝鮮民主主義人民共和国(以下「朝鮮」とします)が、人工衛星「光明星2号」と主張するロケットを発射しました。これに対して日本メディアは連日、このロケットを「ミサイル」と表現し、各地にミサイル防衛システム(MD)を配備して迎撃態勢をとった自衛隊の姿を頻繁に報道するなど、日本国民の恐怖心を煽るような報道に終始しました。
私たちはまず、『浅野健一ゼミ16期生が考える「ジャーナリズムの原理・原則」』というものをほぼ一年かけて作成し、あるべき報道の姿について私たちなりに規定し、また共有しました。その上で、日本の新聞報道でどのようなことが報じられてきたか、あるいは社説で論じられてきたかを知るために、東京版朝・夕刊(産経新聞のみ夕刊は大阪版)の記事を一件ずつ読み、数量的に把握できるように分類していきました。そして問題性の高い表現や足りない視点について議論をし、また浅野ゼミの先輩である森類臣さん、小淵由紀子さん、小林塁さんによる「日本メディアによる『北朝鮮』報道の一考察―テレビにおける2009年“ミサイル”発射報道を中心に―」を始めとした、様々な文献にあたりながら研究を進めました。この先輩方の研究は、私たちの共同研究と関連性が高く、みなさまにより深く朝鮮報道の現状について知っていただきたいと思い、要約・編集したものを第二部に掲載しています。
また幸いなことに、多くのゲストに講義やインタビューをしていただくことができました。ゲストの方々の指摘やアドバイスがなければ、この共同研究を進めることは本当に困難だったと思います。ゲスト講義やインタビューについては活動報告に詳しく掲載しているほか、共同研究でも各所で引用しています。
また浅野健一教授の「回顧2010」および「浅野教授の文春裁判を支援する会」報告もあります。
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ご購入希望の方は、お名前、郵便番号(7ケタ)、住所、電話番号、冊数を下記のいずれかの連絡方法でお申し込み下さい。
・E-mail ・郵便(書簡)での申し込み ・FAX
〒602-8580 京都市上京区今出川通烏丸東入
同志社大学社会学部メディア学科 渓水館401号
浅野健一研究室
TEL: (075)251-3457 / FAX:(075)251-3066(共用、浅野宛と記入ください)
E-mail:asanokenichi@nifty.com
『DECENCY Vol.16』(B5版)
費用:一冊1000円(実費、郵送料込み)
2冊以上の注文による郵送料に関しては個別に連絡させていただきます。
お支払い方法
・銀行振替
みずほ銀行出町支店(店番号587) 口座番号 1782167
メディア学科専攻浅野ゼミ 代表・浅野健一
・現金書留(手数料は自己負担でお願いいたします)
・切手(1000円分)
*浅野ゼミOBGの方は、OBG年会費(『DECENCY』送付含む)2000円を送金ください。
『DECENCY Vol.16』の目次は以下のとおりです。
第一部 浅野健一ゼミ16期生共同研究
“日本のマスメディアによる「北朝鮮」報道”―2009年4月ロケット発射報道を中心に―
はじめに
第一章 浅野健一ゼミ16期生が考える「ジャーナリズムの原理・原則」
第二章 朝鮮ロケット発射報道についての背景理解
第一節 朝鮮が発射した物体に用いられている呼称
第二節 朝鮮の主張する平和的な宇宙開発の権利
第三節 ロケットが日本の領土上空を通過することの是非
第四節 朝鮮をとりまく政治的・軍事的な背景
第三章 一般記事分析
第一節 アジェンダ(議題)分析
1. 分析方法
2. 分析結果―日本国内の動向に関わる報道について
3. 分析結果―他国の動向に関わる報道について
4. 分析結果―朝鮮の動向に関わる報道について
5. 分析結果―朝鮮のイメージ形成に関わる報道について
6. 考察
第二節 テクスト(言説)分析
1. 朝鮮が発射した物体に用いられている呼称
2. 朝鮮が主張する平和的な宇宙開発の権利についての言及
3. 朝鮮のロケットが日本の領土上空を通過することについての言及
4. ロケット発射の政治的・軍事的背景についての言及
5. 国連安保理議長声明についての言及
6. 日本政府の会見とマスメディアによる報道との関連性
第四章 社説記事分析
第一節 分析対象
第二節 分析方法
第三節 「朝鮮に関する問題の分析不足」について
第四節 「表現上の問題」について
第五節 考察
第五章 日本のマスメディアによる「北朝鮮」報道の現状
第一節 一般記事分析の総括
1. アジェンダ(議題)分析について
2. テクスト(言説)分析について
3. 一般記事における報道の特徴・問題点
第二節 社説記事分析の総括
1. 社説記事における報道の特徴・問題点・・・・・・・・・・・・・・・・55
第三節 記事分析全体の総括
おわりに
第二部 2010年度 大学院生共同研究
「日本メディアによる『北朝鮮』報道の一考察 ―テレビにおける2009年“ミサイル”発射報道を中心に―
第一章 はじめに―研究の目的と背景
第二章 先行研究の紹介および検討
第三章 分析対象
第一節 分析対象の絞り込み
第二節 分析対象期間
第三節 分析対象番組
第四章 分析方法
第一節 アジェンダ分析
第二節 規範理論からの指摘
第三節 内容分析
第四節 言論分析
第五節 イメージ分析、フレーム分析
第五章 得られた知見・分析結果―4月のロケット発射報道の分析から
第一節 朝鮮による“ミサイル”発射報道におけるアジェンダ設定の変化
第二節 “対象国”と“対象行為”のイメージ分析
第三節 コメント分析
第四節 フレーム分析
第五節 英BBCとの比較
第六章 得られた知見・分析結果―全体の分析から
第七章 結び
第三部 浅野ゼミ16期生活動報告
1.共同研究関連
卒業論文中間発表合宿
通信社記者ゲスト講義
立命館大学コリア研究センター特別研究員 波佐波清さんゲスト講義
2.教育GP合宿
早稲田大学法学部 水島朝穂ゼミと討論会
共同通信社見学報告
朝鮮大学校と討論会
3.ゲスト講義記録
朝日新聞記者 梶山天さん
ジャーナリスト 長沼節夫さん
読売テレビ報道局解説副委員長 春川正明さん
立命館大学 徐勝さん
フォトジャーナリスト 広河隆一さん
北海道新聞記者 青木美希さん
フォトジャーナリスト 宇田有三さん
4.ゼミ企画のシンポジウム・講演会
琉球新報記者 米倉外昭さん
映画監督 坂田雅子さん
元野球監督 野村克也さん
5.その他
朝日学生友好ネットワーク交流会
第四部 浅野健一ゼミ17期生活動報告
第一章 17期生共同研究報告
「なぜ今、坂の上の雲なのか」-歴史ドラマと公共放送―
第二章 野田正彰さん ゲスト講義
第五部 浅野健一教授・文春裁判支援会から 2010年度回顧
第一章 浅野健一教授、2010年回顧
第二章 浅野健一教授の裁判闘争の記録
第六部 卒論・修論要旨、OBG寄稿及び報告
第一章 浅野健一ゼミOBG寄稿
第二章 浅野健一ゼミ 今年度卒業論文要旨・修士論文要旨
第三章 ゼミ生から一言
第四章 浅野健一ゼミOBG・現役生名簿
編集後記
(以上)
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掲載日:2011年3月21日 |
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