人殺しの罪を着せられた桜井昌司さんと杉山卓男さん。29年間の刑務所暮らしを経て仮釈放。そして再審へ。井手洋子監督が「フツーのおじさん」になるための二人の道のりをカメラが追いかけました。
「ショージとタカオ」の先行試写会と井手監督・杉山卓男さん、桜井昌司さんによるパネル討論(司会:浅野健一教授)を5月11日(水)に寒梅館ハーディーホールで開きます。
地震の影響で3月16日の判決が延期されていた布川事件再審判決日は5月24日、水戸地裁土浦支部と決まりました。このイベントは判決の約2週間前となります。
2010年度第84回キネマ旬報ベスト・テンの文化映画部門で第一位を受賞した2時間38分の作品です。
一般市民の方も参加できます。皆様のご参加をお待ちしております。
ドキュメンタリー・ムービー
『ショージとタカオ』
2時間38分。2010年度第84回キネマ旬報ベスト・テン 文化映画部門 第一位受賞作品
構成・撮影・編集 井手洋子
撮影協力 西尾清・藤江潔他/整音 久保田幸雄 /音楽 寺嶋琢哉 (敬称略)
桜井ショージ 63歳。職業 建設作業員。
杉山タカオ 64歳。 職業 造園業。
何かにつけて2人は対照的。
2人はライバル。 そして共通点は、ごく普通のおじさん…? いや違う。 普通のおじさんになりたかったのに、なれなかった。
映画はショージとタカオが仮釈放で刑務所から出て来るところから始まる。 ショージとタカオは布川事件と呼ばれる強盗殺人の犯人となって、 20歳のときから29年間獄中にいた。
「犯人じゃない!」 2人は無罪を訴え、裁判のやり直しを求め続ける。
2人を偶然知ったディレクターの井手は、自分のカメラでその日常を記録し始める。
仮釈放された1996年秋から再審公判が始まった2010年夏までのショージとタカオの14年。
30年近くシャバと隔絶していた2人にとって、時代の変化は大きかった…。
仕事を見つけたい、彼女が欲しい… 普通のおじさんになるためにハードルを乗り越えていく。
裁判ってナンダ? 人権ってナンダ? 2人のために法廷の扉は再び開くのか。
主催:同志社大学社会学部メディア学科浅野健一ゼミ
後援:同志社大学大学院メディア学研究会
浅野ゼミ連絡先
〒602-8580 京都市上京区今出川通烏丸東入渓水館401号室
TEL:075-251-3457(研究室) E-MAIL: asanokenichi@nifty.com
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