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大谷昭宏氏の呆れた誹謗中傷・二誌紙に同文掲載 テレビ朝日宛てのファクスを一方的に公開
1999年1月18日
浅野健一
「黒田ジャーナル」の大谷昭宏氏のジャーナリズム観(特に犯罪報道)については、 かねてから疑問を抱いていたが、一九九八年一○月末、和歌山の毒カレー事件報道に ついて調査中に、大谷氏から突然私に「回答書」が届き、一カ月後の一一月末に二つ のメディアで私のことを中傷、非難する文章を発表した。 大谷氏は「窓友新聞」九八年一一月号の「連載37 大谷昭宏の怒りのげんこ」で、 《「新聞学」教授のあきれた質問状/誹謗中傷に答える必要がないが・・・》と題し て論評した。黒田ジャーナルが発行している月刊新聞だ。また、大谷氏は「ダ・カー ポ」(マガジンハウス発行)一二月一六日号の「ニュース虫瞰図」にも、「毒入りカ レー事件取材の副産物。とんでもない大学教授がいた」というタイトルで私を非難す る記事を書いている。この記事には「8月25日、塀越しに報道陣と話す○○容疑者 」という説明のついた写真(テレビ朝日の記者、カメラマンと一緒に、大谷氏が○○ さんに話しかけているところが写っている)が載っている。大谷氏は私の調査方法が 不当・非常識で、大学教授がとんでもないことをしたと攻撃した。特に「ダ・カーポ 」はマスメディア受験生がよく読んでいる雑誌なので、多くの人から問い合わせがあ った。同志社の中では、私を嫌う学生たち(小林よしのり氏のファンが多い)が、大 谷氏の言説を歓迎しているようだ。しかし、大谷氏は墓穴を掘った。 驚いたことに「窓友新聞」と「ダ・カーポ」の記事は、「窓友新聞の方が、一一行長 いだけで、後は一字一句全く同一」(秋葉均「ダ・カーポ」編集長)であることが分 かった。
「窓友新聞」は縦二二字で一二九行。「ダ・カーポ」は縦一九字で一三五行である。 この二つの記事は、タイトルと小見出し(一本)が違い、「窓友新聞」の記事にその 読者に向けて説明した一一行(二四二字)が挿入されているだけで、その他の本文は 全く同一文なのだ。一字一句違わないのだから、すごい。違う媒体に、同じことを書 いていいのだろうかと思う。これまでも「窓友新聞」と月刊「宝石」にそっくりの記 述があったのを覚えている。
私は一二月二日、大谷氏に対し、強く抗議するとともに、私の見解を表明したファク スを送った。また、この記事を掲載した「窓友新聞」編集発行責任者(黒田清氏と大 谷氏の連名になっている)に、私の反論を掲載するように求めた。 大谷氏が私を非難するに至った経緯は複雑で簡単には説明できないが、私が大谷氏の 和歌山報道について調査する過程で、テレビ朝日広報部に問い合わせのファクスを送 ったことが発端になっている。私は九月下旬、複数の現場の記者たちから、「疑惑の 夫妻」の自宅周辺に張り込み取材が公然と行われるきっかけをつくったのは大谷氏の 最初の「当たり取材」だった、という情報を得ていた。朝日新聞が夫妻宅に出入りし ていた男性二人からヒ素が検出されたと報道した八月二五日の午後四時前後のことだ という。当事者の妻からも当時のことを直接聞いている。 記者たちによると、大谷氏はテレビ朝日の取材クルーと一緒にいたということだった ので、一○月二五日午前、事実確認のためにテレビ朝日広報部に電話を入れた。テレ ビ朝日の広報部員は「社会情報担当の部員がいまいないので、問い合わせの内容を文 書にしてファクスしてほしい。メモでも何でもいい。宛先は広報部でいい」という。 そこで私は現場記者からの情報を文章にまとめて、広報部にファクスした。 ところがテレビ朝日によると、このファクスは今村広報部長の机の上に同日午後六時 すぎまで放置された。「モーニング担当のプロデューサーが、大谷氏がその日にうち の仕事をしていると思い込んで、和歌山の現場にいるカメラクルーとディレクターに ファクスを送った」(今村部長)ようだ。大谷氏に宛てたファクスでもないのに、テ レビ朝日の一社員が、広報部長にも私にも無断で、「現場の判断」(テレビ朝日広報 部高木さん)で大谷氏の大阪の事務所にファクスしてしまい、自分に向けて送られた と思い込んだ大谷氏が激怒したようだ。大谷氏は一○月二六日午前一○時、テレビ朝 日と「何の相談もせずに回答」(今村部長)を私に送ってきた。この回答書はすごい 内容だった。「法的措置を取る」とも書いてあった。私はテレビ朝日に取材を始める ための問い合わせのファクスを送っただけで、どこにもまだ書いていないのに「反論 」されて戸惑った。
テレビ朝日が、私が同社の求めに応じて、同社広報部員に宛てて書いて送ったファク スを、私に連絡もせずに、大谷氏にそのままの形で送ったことが、この大谷氏の「怒 り」の文章の原因になっている。
私は同じような趣旨の問い合わせをTBSにもしたのだが、TBS広報担当者はすぐ に対応してくれた。
私は一○月二六日すぐに、テレビ朝日に抗議した。広報部の高木さんに対して、「大 谷氏にファクスをそのまま送ったことで、大谷氏は激怒した。私の了解なしにファク スを送ったのは誤りと認め、私のファクスの趣旨をよく大谷氏に説明してほしい」と 何度も要請した。私はこの問題を広報部長ら幹部にも正確に報告して、テレビ朝日か ら大谷氏に文書で経過説明するように強く求めた。そういうわけで、私は大谷氏の「 回答」には答えなかった。
それで終わりと思っていたら、約一カ月後に突然「窓友新聞」に私のファクスの内容 がほぼそのまま(一部誤記されている)引用されたうえで、私が「とんでもない大学 教授」であり、私の言うことなどメディア界では全く無視されているという激しい文 章が載ったのだ。
私は一二月一日夕、テレビ朝日に電話で抗議したが、広報部員は窓友新聞の記事につ いて何も知らなかった。ファクスの内容を引用することについても事前に了解はとっ ていないという。私は一二月二日、大谷氏とテレビ朝日の今村広報部長に、抗議と質 問の文書をファクスで送った。今村部長は一二月三日、ファクスで「ファクスを大谷 氏に送ったのは当然のこと」と回答してきた。私の電話とファクスによる問い合わせ を半日以上放置したことについて遺憾の表明はあった。大谷氏が番組の担当者だから 当然だというのだが、これからテレビ朝日の社員に手紙やファクスを送る場合は、社 員以外の人にも、その文書のコピーが一方的に渡ることを覚悟しなければならないよ うだ。全く信じられない回答なので、一二月七日広報部の高木さんに口頭で再回答を 求めたが、高木さんは私に「大谷氏が、八月二五日午後のことはテレビ朝日とは関係 がないと書いているのは、どういう意味なのか分からない。その時間はテレビ朝日の 仕事をしていたはずだ。だから現場の人間が大谷氏に浅野さんからのファクスを送っ た」と語った。
一二月八日、伊藤邦男社長の見解を求めるファクスを送った。一二月九日、テレビ朝 日の今村広報部長と電話で話し合ったが、部長は問題の本質を理解しようとしていな い。伊藤社長に見解を求めた点については、広報部長が社長に説明したという。 テレビ朝日の今村部長は一二月一七日《お問い合わせのありました「8月25日午後 のジャーナリスト大谷氏の和歌山カレー事件に関した取材活動」は当社の番組での取 材とは全く関係ありません。/当日現場にいた当社のワイドショーのカメラが撮影は しましたが、当社以外の取材要請で大谷氏は現場にいらしたようです。》という回答 をファクスで送ってきた。テレビ朝日の取材と無関係なら、大谷氏にファクスを送っ たことはさらに不当ということになる。
今村部長は一二月二四日、私の電話取材に対して「大学教授からの問い合わせだった ので、早くきちんと回答しなければ行けないと焦って、大谷氏がワイドショーの画面 に出ていたので、うちの依頼で取材しているものと思い込んで、現場の方へファクス を送ったらしい。ワイドショーのカメラクルーは顔見知りの大谷氏が妻と話している のを見て撮影したようだ。しかし八月二五日は大谷氏の仕事と当社は無関係」と述べ た。部長は「当社が回答する前に、大谷氏が浅野さんに回答するなど、ボタンのかけ 違いがあってこじらせた。大谷氏も浅野さんも人権問題で大事な人なので誤解を解く ように私は努力する。大谷氏は今もうちの番組に出ているので、担当プロデューサー らを通じて説明し、お二人が修復するように仲介したい」と述べた。 テレビ朝日関係者によると、テレビ朝日は@大谷氏へ、この件での浅野批判を止める ことを求める要請をワイドショー担当者から出したAファクスを浅野の了解なしにパ スしたことは配慮不足だったと認めるB八月二五日は朝日放送(ABC)ローカル枠 の取材(実際はテレビ朝日が大谷氏と共に撮影したが、それは朝日放送の依頼で行っ た)だったーという立場だという。しかしテレビ朝日広報部から一月一一日現在、連 絡はない。この関係者によると、大谷氏は「今回のことは今後どこにも書かない」と テレビ朝日側に伝えているという。
大谷氏が「ダ・カーポ」一二月一六日号でも私を非難する記事を書いていることを私 が知ったのは一二月五日ごろだった。私は一二月七日午前、マガジンハウス社に電話 で抗議した。同日夕方には「ダ・カーポ」の秋葉均編集長に電話で抗議した。私は《 貴誌は「窓友新聞」と同じ記事を載せるという提携の契約をしているのか》と聞いた ところ、編集長は「そんなことは全くない。まだ「窓友新聞」を見ていないので、さ っそく見てみる」と答えた。私は反論掲載を要求した。 マガジンハウス秘書室の鈴木有史郎氏は一二月九日、「浅野さんのご指摘のとおり、 窓友新聞とのダブリ原稿であることを確認した。現在、法務室と協議している。お申 し出の線に沿う形で、秋葉編集長が正式に回答することになる」と述べた。 ところが一二月一五日、秋葉編集長から反論掲載拒否のファクスが届いた。 《この記事について、「窓友新聞」11月号に掲載された<「新聞学」教授のあきれ た質問状>という論評とまったく同じだが、違う媒体に同じ文章を書いていいのか、 というご指摘ですが、お電話でもお答えしたように、小誌と「窓友新聞」が記事掲載 の契約をしているようなことはございません。私も<「新聞学」教授のあきれた質問 状>を読んでみましたが、確かに11行を除いてまったく同じ内容でありました。こ れを小誌としては必ずしも良しとしませんが、「窓友新聞」は黒田ジャーナルの機関 誌的存在であり、一般書店などに流通しているものではありません。したがってこれ は大谷氏個人と小誌との信義問題であり、第三者の関知することではないものと考え ます。(中略)大谷氏と同じ分量のスペースで反論を掲載せよとのご要望ですが、残 念ながら編集部といたしましては、ご要望に添う回答はいたしかねます。 浅野さんと大谷氏との「和歌山カレー事件報道」をめぐる論争は、かねて「創」誌1 2月号で報じられているものであり、浅野さんの同事件に関するご主張も、同誌12 ページにわたって展開されています。また大谷氏への反論も、浅野さんのお作りにな っているホームページで十分に読むことが出来ます。従いまして、お二人の論争につ いて小誌『ニュース虫瞰図』の第64回が、その争点であると考えにくいものがあり ます。》
秋葉編集長は一二月二四日電話で「大谷氏との間で話し合って解決してほしい。それ までは反論を載せることはできないということだ。大谷氏に近く会うので、浅野さん と話し合うように私からお願いする」と述べた。一月一二日に電話で問い合わせたと ころ、秋葉編集長は「年末に大谷氏と連絡をとったが、『浅野氏とはかかわりたくな い』と言っていた。私としては、お二人が話し合い、犯罪報道のありかたをめぐる本 筋で論争してもらいたい」と思っているが、大谷氏はそのつもりがないようで困って いる。もう少し時間がほしい」と述べた。私は「私のことを、とんでもない大学教授 と非難しておいて、かかわりたくないというのはどうか。私の取材申し入れにも全く 応じないのはおかしい。私の取材方法がけしからんと一方的に批判していることにつ いて、貴誌の読者に私の言い分なり、貴誌編集部で調べた結果を伝えてほしい。編集 長の見解という形でもいい。もし3月号でも何もしないのであれば、『創』3月号で 反論を載せるということで同誌の篠田博之編集長と合意している。一八日までに返事 をほしい」と伝えた。秋葉編集長は「検討して連絡する」と約束した。
大谷氏がことさらに「大学教授」であることを強調しているのは滑稽だ。私は大学教 授という職業にそうこだわっていないし、今の日本の大学教授のありかたに批判的だ 。大学教授がこんなことをして・・・という批判はどんどんやってほしいが、大谷氏 の攻め方はいただけない。
全く「低次元の論争」ではあるが、大谷氏が一方的に、自分に宛てたファクスでもな い文書を基に、非難を展開しているので、私としても、まず一二月初めに大学のホー ムページで反論しておいた。私がテレビ朝日に送ったファクスは、大谷氏がそのまま 見ることを前提にしておらず、そのまま公表するつもりはなかったものであるので、 事実と異なる点があるかもしれない。事実を確認するために、テレビ朝日に問い合わ せたのである。
大谷氏がファクスで送ってきた「回答書」は、大谷氏の了解がとれ次第、紹介する。 なかなかの内容だ。私に送ってきた「回答」文は、これらの二つの記事の元になって いるようだ。
大谷氏は妻の逮捕前後にも、TBSなどにも最近よく出て夫妻について言及していた 。カレー事件と保険金事件を分けているというのだが、「ヒ素」をキーワードにして 、夫妻、特に妻をカレー事件で犯人という印象を与える番組の中で、人権侵害に加担 していると思う。また、松本サリン事件の場合とは違うとか、「別件逮捕ではない」 と断言するなど、国際的に認められた人権基準についても理解に乏しいと思わざるを 得ない。
マス・コミュニケーション倫理懇談会全国協議会発行の「マスコミ倫理」九八年一二 月号によると、大谷氏は一一月二四日、東京地区マスコミ倫理懇談会例会で講演し、 「事件記者は被害者のスタンスに立つべきというのがこの三十年間取材してずっと変 わらない」「捜査担当者にも報道の側にもプロがいなくなってしまった」「捜査サイ ドが極めて劣悪な能力しか持っていなかった」「なるほど、松本サリン事件の河野さ んと親しくさせていただいているが、(中略)あの事件から学んだことが臆病になる ことだけだとすれば、松本サリン事件の教訓とは何も生かされていない」などと述べ ている。
久しぶりにはっきりものを言う「実名報道主義者」が現われた。分かりやすくていい 。大谷氏のような「犯人探し」を当然とする記者たちが、現在の犯罪報道の犯罪を繰 り返しているのだ。
大谷氏は九月三○日付の「新聞労連」(新聞労連機関紙)で、「カレー事件の報道を めぐって “横並び”の姿勢に疑問」と題して書いている。大谷氏は、記者たちが「 疑惑の持たれている夫婦」の家に毎晩入ってコーヒーを飲んで話していることなどを 非難し、張り込み取材について天皇報道の時と同じだと指摘して次のように述べてい る。《例えば在阪各社が呼びかけあって、A氏宅前での張り付けをしないとか、雑誌 やテレビとは違った報道姿勢を示せないか。あの家には、四人の子供がいる。こんな 張り込み取材は人権侵害ではないか。あるいは捜査妨害ではないか。こういう時こそ 建設的な議論をすべきです。/僕らは、松本サリン事件から何を学び、報道の手法に どういう工夫をしてきたのか。もっと知恵をしぼって個性のある報道をできないか。 ただ単に腰を引くんじゃなく、もう少し、事件報道のあり方を探ってもいいんじゃな いか》。
新聞労連のインタビューは夫妻宅の周りに脚立が林立していた九月初旬に行われたよ うだ。大谷氏はテレビでも、張り込み取材に苦言を呈していたと現場記者は言ってい る。
現場で取材し、悩んだ記者たちは「ワイドショーに出て、ひとごとのように横並び取 材だと批判する姿勢に腹が立つ。浅野さんがテレビ朝日に出した質問書に対してなぜ そんなに怒るのか。朝日の報道をスクープだと称賛しているのだから、一番最初に妻 の方に当たり取材をしたのは自分だと誇りに思えばいいのではないか。何が気に入ら ないのかさっぱり分からない」と話している。 一月一八日現在、大谷氏、窓友新聞からは何の返答もない。黒田清氏は、ダブル掲載 について、読者にどう説明するのだろう。特に窓友新聞より数日後に発行された「ダ ・カーポ」は読者にどう説明するのだろうか。窓友新聞は機関紙的性格を持つという が、同一文章の記事を読まされた読者に釈明すべきであろう。 大谷氏は、彼がもっている連載記事のすべてに、私のことを書くと宣言していたが、 月刊「宝石」の記事には全く書いていない。不思議なことだ。 大谷氏は一二月九日のカレー事件での女性逮捕の日にも、TBS「ニュース23」な どのテレビに出て、「まるで警察の広報官」(ある社会運動家)のような発言を繰り 返していた。「宝石」1月号の記事も、警察に対する無警戒ぶりは相変わらずである 。
私は八月二五日の大谷氏とテレビ朝日の行動について目撃した人に連絡を呼び掛けた が、当時現場にいた記者たちの何人かから情報提供があった。そのうちの一人は「大 谷氏が新聞をかざして彼女に声を掛けた時、すぐ下にいた。新聞を女性に渡したよう に見えた。それまでは夫妻の写真を取るときも、相手が撮られているという感覚をな るべく持たないように撮っていたが、大谷氏が当たり取材をして、その後は家の周り を報道陣が堂々と取り囲むようになった」「大谷さんが新聞を持っていたように見え たが、実際に新聞を持っていたのはスーツ姿の大谷氏のすぐ横にいた白いポロシャツ の男性で、そのすぐ隣にはテレビ朝日の腕章をした男性がいた。二人ともテレビ朝日 のスタッフだろう。大谷氏が彼女に声を掛けたときに、一緒にいた男性が新聞をかざ したのだから、『自分は紙一片も持っていない』というのはどうか。『私たちが示し た』ということではないか」と述べている。 私は新聞社から、大谷氏が「当たり取材」をしている前後の写真数枚を入手した。そ れによると、大谷氏のすぐ近くにいたポロシャツの男性が毎日新聞一面を妻の女性に 示している。ポロシャツの男性の横にはテレビ朝日の腕章を巻いた男性がいる。大谷 氏の右前にテレビ朝日のカメラがあり、大谷氏を撮影している。情報提供者の説明と 同じだ。
最初の情報提供者が「大谷氏が毎日新聞をかざして質問した」というのは、不正確で 、「大谷氏と一緒に取材していたテレビ朝日のワイドショーのスタッフが、大谷氏が 質問する際に妻の女性に毎日新聞を示した」ということらしい。最初の情報提供者は 「私がいたところからは、大谷氏が新聞をかざしたように見えたが、写真を見ると大 谷氏の隣の人だと分かった」と話している。 大谷氏が「紙片一枚」も持っていなかったのはそのとおりだ。ただし、大谷氏が質問 するために番組のスタッフが新聞を見せたとすれば、無関係とは言えないはずだ。
ある大学生から一二月二四日、次のようなメールが届いた。 《大谷さんは結構好きだっただけに今回の暴走は残念です。連載している「ダ・カー ポ」の件も著作権法で問題になるのでしょうか。それにしても誠意の無い対応は腹が 立ちます。そんなに連載打ち切りが怖いのでしょうか。何かあるのでしょうか。同じ 内容を二重掲載は言語道断です。
「噂の真相」の別冊「日本の文化人」で田中康夫さんが文化人は自分が批判されると 過剰反応して自己正当化するという旨の発言をしていましたが、同感です。大谷さん はその典型的な例ですね。猪瀬直樹さんもそうですが、リベラルの仮面をかぶった隠 れファシストの本質を実名で今後もどんどん厳しく追及してください。大谷さん・マ ガジンハウス・黒田ジャーナルらを東京地検・大阪地検特捜部に名誉毀損で告訴して はどうですか。これで受理されて大谷さんが逮捕されれれば自分のとった行動を初め て理解できると思いますが、いかがでしょうか。 大阪高検検事長の逢坂は山田悦子さんへの国家公認の「ストーカー」なのに大谷さん は和歌山事件の指揮を執る彼と一体化しています。山田さんのことを大谷さんはどう 思っているのでしょうか。黒田清さんを始め明確なけじめを付けて欲しいと思います 。山田さんもそう思っているようです。》
私は「窓友新聞」発行人・編集人にも抗議文を送り、反論文の掲載を求めている。 大谷氏が出演したテレビ、ラジオ番組の録画、録音を集めている。他の出演者も含め 、「文化人」の発言をきちんと記録したい。(以上)
Copyright (c) 1999, Prof.Asano Ken'ichi's Seminar Last updated 1999.01.30